2013年7月14日日曜日

渋谷のマルナン閉店

渋谷の生地屋さんのマルナンが8月に閉店するそうです。マルナン、大好きだったのにとても残念。母も学生の頃から通っていた老舗のお店で、古い小さなビルの中に所狭しと生地が積み上げてあって、珍しい生地や高級服地もたくさん置いてあり、インスピレーションをたくさんもらえる場所です。

でも、マルナンが好きな一番の理由は、働いているおじさん達!ベテランのおじさん達が、各フロアに手ぐすね引いて待っていて「はい、いらっしゃいませ〜」と接客してきます。生地の特性とか使い方だけでなく、おじさん達にはたくさんいろんなことを教えてももらいました。

ある時、「そのコート、捨てる時ただポイッと捨てるんじゃなくて、ほどいてみな。そうするとどういう風に作ってるかわかるから。」私が着ていた、かなりくたびれていたけれど、ちょっと高かったコートを見ながら店員のおじさんに言われた一言です。「それでもっと知りたくなったら、今からでも学校に行ってみたら?」
こんなちょっとした会話を楽しめるのが醍醐味でした。

手芸用品を取り扱う店で大手はユザワヤですが、質問にちゃんと答えてくれなかったり、感じの悪い店員が多いです。ユザワヤで検索してみると、たくさんの人が接客態度の悪さに怒りを感じているのがわかります。急に店舗を増やしたり人件費を削って、人手が足りなくて、みんなテンパっているからそんな態度を取るのかもしれません。洋裁や手芸の知識や興味がない人が働いているのも、トラブルの種なのではないでしょうか。

みんなに愛される小さいお店がまた一つ消えていきます。こういうお店こそ繁盛してほしいのに。マルナンのおじさん達はお店が閉まってからどこに行くんだろう?また、別の場所でいいから生地屋さんをやってくれたらな、きっと買いに行くのに。