2012年10月11日木曜日

肉じゃがのルーツ

CMを見て気になっていたブルドックのうまソースを使ってみました。まずはウェブのレシピの肉じゃがにチャレンジ。炒めた野菜と肉にうまソースと肉を加えて煮込むだけ!

気になるお味は、ビックリ!いけます!いつもは甘めの味付けですが、これはこれでおいしいです。ちょっとソースの風味がするけど、オリジナルに近いかな、ということで。

肉じゃがって、いまや日本の家庭料理の代表ですが、ルーツはビーフシチューなんです!原宿に神社がある日本海軍の東郷平八郎が、イギリス海軍に留学していた時に食べたビーフシチューが忘れられず、日本でも作ってみようとしたそうです。当時日本ではワインもデミグラスソースもなかなか手には入らなかったので、醤油と砂糖で代用して作ったのが肉じゃがなんですって。同じ材料にカレー粉を足すと海軍カレーになって、どちらも簡単に作れて、野菜と肉が食べられて、船で暮らす水兵達にぴったりだったそうです。

明治時代、日本海軍はイギリス、陸軍は主にドイツから制度や兵法などを学びました。軍医達もそうで、陸軍の軍医だった森鴎外はドイツへ留学していますね。当時の両国の病気の考え方は違っていて、イギリスでは健康を保つには食事と生活環境大切と考え、ドイツでは結核にように菌が病気の原因だと考えていたそうです。イギリスから学んできた海軍は肉じゃがやカレーなどを食べて栄養バランスを考えていたそうですが、陸軍はそうではなかったようです。当時兵士になる若者は「陸軍に入ったら白いご飯がお腹いっぱい食べられる!」と入隊してきた農家の次男・三男が多く、精米されビタミンB1が削られた白米ばかりを食べていて、カッケになってしまうケースが止まらなかったそうです。でも、軍医は顕微鏡をのぞくばかりでなかなか改善できなかったのです。

明治時代って、とても昔のようで、でも近いようで、そんなことを思い出させてくれたソース味の肉じゃがでした。