2013年4月30日火曜日

ミラノ ディスプレイ トレンド2013



2013年のミラノサローネ、フォーリサローネを駆け足ながらめぐってみて感じたことをご報告します。家具はエキスパートの方々に譲りまして、ディスプレイについて気になったところをまとめてみました。

1 工業製品を使ったブース
先ず、感じたのはサローネ会場のブースがお金をかけないように作られていること。工事現場で使うような資材を使ったり、箱を並べて使ったり、トレンドなのか不景気のせいかはわかりませんが、以前のギラギラした印象は薄らいでいました。
フォーリサローネも企業の展示が随分と減ったような感じです。インテルニへの登録料を節約してマップに載っていなかっただけかもしれませんが。

MOROSO

フェンスの網にテープを巻いています。カラフルで軽やかです。














MAGIS

建築用の足場とシルバーのメッシュシートを使っています。



















日本の足場とはちょっと違いますね。



トルトーナ地区で見たの中国の展示会場でも同じ素材のゴールドのシートが使われていました。












vitra





半透明の収納ケースを構造に使っています。









風船をつけたおもちゃの機関車が走り回ったりと遊び心のある楽しい展示になっいました。












Knoll
今回いくつか見られたカーテンを壁に使ったブース。


吊り下げられた切り文字がおしゃれです。


その他、サローネ会場にて。






2 額縁フレーム
壁に小さめの額縁をたくさん描けたもの。


サローネ会場


市内のショップ



Extras' mall, トルトーナ











3 棚の壁紙
ミラノ市内で、何度も見かけた棚の写真の壁紙。

サローネ会場でも。



4 カットアウト
イラストをボードにはって切り抜いたもの。黒いアウトラインが効いています。


Designersblockで展示していたCamilla Barnardちゃん。
It's about ROMI, トルトーナ地区


OLIVARI, サローネ会場。


5 木
ベニヤ板を組ん作った木。

MISSONIのインスタレーション





Designersblock






















6 インタラクティブ映像
大きな画面にプロジェクターで映像を映し、前に立った人の動き等に応じて映像が変化する。日本では商業施設や科学館等に導入されおなじみですが、ヨーロッパではまだ珍しいらしく、スーパースタジオでは大の大人達が並んで順番を待っていました。


2013年4月18日木曜日

ミラノサローネ、持っていてよかったもの

今年もミラノサローネに行ってきました。今日は持って行ってよかったものをご紹介します。

1. ポケッタブルダウンジャケット

今年のミラノは、日本と同じように例年より暖かいそうですが、着いたときはかなり寒く、町の人達もウールのコートやダウンを着ている人ばかりでした。ましてすこし気温の高めの日本から行くと、体感温度がとても寒かったです。
 そんな時、登山用の小さく収納できるポケッタブルダウンが大活躍しました。飛行機の中でもこれさえあれば寒くありません!

2. レインシューズ

FREE FISH メタルキャッププレーンパンプス(ブラック)

サローネ期間中は必ずと言っていいほど雨が降ります。ミラノの歩道には大きな水たまりが至る所にあります。雨の中をたくさん歩き回るのには、ぺたんこのレインシューズがとても快適です。
 海外ではあまり知られていないようで、「その靴すてきね」と声をかけられて「ゴムでできてるから濡れないのよ!」と答えると皆さん驚きます。普通の靴だと思ったそうです。そして、「さすが日本だね」と口をそろえて言っていただきました。
 余談ですが、つま先が金属なのでおしゃれ安全靴と冗談を言われました。
 

3. 水で出来る日本食


 尾西食品のアルファ米。2年前の地震の時に会社の非常食に入っていて知りました。いろいろな味が出ていますが、炊き込みおこわと五目ご飯がおすすめです。
 このアルファ米の優秀なところは水でも調理できるところ。ご飯を食べ損なって、深夜にホテルに戻って、お湯だけを頼むのもちょっと悪いし、と言う時、展示会中お昼を買いに行くヒマもない時、水をいれて1時間ほど待てばなかなかおいしいおこわが食べられます。スプーンもついていますし、パックの口のファスナーを閉めれば、しっかり蓋代わりになります。今回もあっさりしたものが食べたくなった時に助かりました。










2013年4月10日水曜日

The Iron Lady マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙

元イギリス首相のサッチャーさんが亡くなりました。去年の春にメリル・ストリープ主演の映画を見て感動していろいろ考えさせられただけに、なんだか他人事ではなく、安らかなご冥福をお祈りします。

The Iron Lady(邦題『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』)
ちょうど映画を見に行ったのが春休み中のレディースデイで、チケット売場から女子ばかりの長蛇の列が2階ま続いていました。公開時間の10分くらい前に係員が「並ばれている方で、鉄の女の涙ご覧になる方は挙手をお願いします。』手を挙げて振り返ると、アラフォーどころか50代以上のお姉様方しか手を挙げていないではありませんか。。。劇場内も中高年女性ばかりでしたが、見終わって、すべての女性と政治家に見てもらいたいと思いました。

アラフォー以上で仕事をしている人にしかピンとこないのかもしれませんが、一人の女性の生き方としてすごく考えさせられました。自分の人生で何が一番大切なのか。家庭なのか、仕事なのか。仕事をとったとしても、職を離れ、老いた時に何が残っているか。高い地位が持っている責任とリスク。誰も答えはわからないけれど、最前線にいたサッチャー元首相の姿から、岐路に立った時に参考にさせてもらおうと思います。

映画の中では、tea cupをキーワードに女性の地位が表現されていました(字幕だと少しわかりづらいかと思います)。ラストシーンで見せた微笑みに、可能性というか、年をとっても見方を変えれば新しいことを始められるような、勇気をもらいました。
大おすすめの映画です!

私のお気に入りのシーンはマーガレットがデニス・サッチャーからプロポーズを受けた時に言った言葉です。ユーモアがあり”最初のファースト・ジェントルマン”として人気があったそうですが、こんな懐が深く理解のあるご主人がいたからこそ、11年も首相としてがんばれたんでしょうね。




2013年4月2日火曜日

ミラノの地図の使い方


 フオーリ・サローネ期間中、インテルニが無料のガイドブックを配布しています。これをたよりに展示を見に行くのですが、この地図はたいてい間違っていたり、マークが曖昧だったりして、いきたい会場の周りをぐるぐる探しまわってしまうことがよくあります。会場から出てきた人が、同じように地図を見ながらさまよっている人に「あなた、どこ探してるの?この会場ならこう行くのよ。私もさっき迷っちゃって。」と教えてくれることもあります。

 Wi-fiが使える方は途中で調べられますが、そうではない人にお勧めなのが、キオスクで売っている地図です。


 インテルニのガイドブックには会場の住所が載っているので、キオスクの地図で探すのが簡単で正確です。
 4年くらい前に買った時は3.50ユーロでした。大きめの地図は8ユーロくらいだったと思います。



まず、通りの名前を一覧表から見つけます。
右側の番号を確認します。
 

このTortona通りは10-Gなので、地図上の10とGが交差するマスをみつけると、簡単に場所が分かります。

通りの名前と場所が分かったら、あとは現地でさがします。
入口に番地のプレートが着いているので、たいてい簡単に見つけられます。


2013年4月9日(火)〜14日(日)、こちらでデザイナーズブロックが展示していますので、是非遊びにいらして下さい!

Public opening times: 9 – 14 April 2013, 10:00 – 18:00
Press Preview: 8th April 2013, 15:00 – 20:00
OCA OFFICINE CREATIVE ANSALDO
Via Tortona 54, 20138, Milano, Italy 

2013年4月1日月曜日

ミラノの乗り換え案内

もうすぐミラノサローネの時期ですね。
ショップや展示会をめぐる時に便利なサイトをご紹介します。
ミラノ版乗り換え案内ATM
(英語版サイトでご説明します)

ドゥオーモから今回私が展示するトルトーナ地区のOCAまでの道のりを検索してみます。


出発点と行き先の住所を入力します。
日付、時間、すべての乗り物を使う/地下鉄を使わない、早い順/乗り換えの少ない順/徒歩が少ない順の選択も出来ます。
赤いCaluculateボタンを押します。

すると、地図上に道のりが表示され、地図の下の方にルートと所用が表示されます。


Duomo M1 M3のトラムの乗り場まで歩いて、14番のCim. Maggiore - Lorenteggio行きのトラムに乗って、9個目のP.za del Rosarioで降りて550m歩くと30分で着くそうです。

グーグルの地図と併用すると迷子になる心配が減りますね。

追記
ミラノで「ATM」というと、Azienda Transporti Milanesiで、「ATMはどこですか?」と聞くと駅を教えられます。お金を下ろす機械はバンコマットBANCOMATだそうです。